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スマートホームの未来

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スマートホームの未来「スマートホーム」というキーワードは10年ほど前から世に出ており、2020年は日本でも
様々なスマートホーム関連商品が発売され、「スマートホーム元年」となると話題になりま
した。

そんな中、IoT家電の導入や、スマートプラグの設置による手持ちの家電をオンラインでコントロールする方法などについて、検討している方も多いのではないでしょうか。

スマートホームの市場規模は、2019年は646億ドルでしたが、今後、2025年までに2464.2億ドルにまで成長すると言われています。このままスマートホームが普及し、さらにテクノロジーが進歩していくと、未来のスマートホームはどのようになるのでしょうか。

本記事では、暮らしにまつわるテクノロジーの発展について、ひずみゲージなどのセンサや産業向け電子部品を50万点以上扱い、世界32か国でオンライン販売するRSコンポーネンツ社がまとめたインフォグラフィック「WHAT FUTURISTIC TECH COULD BE COMING TO YOUR HOME?」をもとに、様々なスマートホームの可能性を紹介します。

2025年 バーチャルキッチンアシスタント

レシピを提案してくれるスマート冷蔵庫などはすでに販売されていますが、バーチャルキッ
チンアシスタントはさらに、食材の準備、さらに調理中の食材の熱を感知して、火加減を調
節したり、次の調理工程へ移るタイミングを教えてくれるため、「ついフライパンを焦がし
てしまう」などの料理の失敗を防いでくれます。単なる調理の補助だけでなく、友達と一緒
に料理をしているかのようなコミュニケーションもとれるため、いい話し相手にもなってく
れそうです。

2030年 キッチンドローン

キッチンに人がいないとき、小さなドローンがキッチンの中を飛び回り、紫外線ライトでキ
ッチンの隅々まで表面の殺菌処理をしてくれるようになります。すでにコロナ禍の中で、屋
内の消毒に紫外線ライトを搭載したドローンを使う試みは始まっています。こうしたドロー
ンが小型化し、狭いキッチンの中で障害物を自動で察知しながら避けつつ飛行するようにな
る日も近いかもしれません。

2030年 Dr.バスルーム&Dr.トイレ

近年、浴槽に入るだけで体重と体脂肪率を自動測定し、さらに入浴中の消費カロリーをグラ
フ化して教えてくれるようになっていることをご存じだったでしょうか。健康管理を自動化
する流れはスマートウォッチなどのウェアラブル端末によってすでに始まっていますが、将
来的には浴室やトイレにも健康管理の機能が備わるようになるといいます。

未来のバスルームでは、お風呂に入っている間に、トイレやシンクや湯船の水をもとに、病気の兆候を察知してくれるようになるのです。例えば、トイレで用を足すと、腎臓の状態や糖尿病になっていないかなどを診断してくれ、その結果が鏡に表示されます。

2030年 スマートベッド

近年、睡眠管理も近年大きく進化を遂げており、アプリと連携した様々なウェアラブル端末
が発売されていますが、そうした「スリープテック」のトレンドの中で、ベッドそのものを
スマート化する試みにも注目が集まり始めています。将来は、体温測定、マットレスの硬さ
の自動調節、睡眠導入のための環境音を自動で流してくれるなどの機能に加え、睡眠中にい
びきをかいている場合、姿勢を自動で変えてくれるようになります。

2030年 無水自動洗濯機

スマート洗濯機というと、洗剤・柔軟剤を自動投入してくれるなど、家事の時短に一役買っ
てくれる商品が頭に浮かびますよね。こうした利便性の向上だけでなく、環境問題に配慮し
た開発も進展しているのをご存じでしょうか。

生活排水が環境に及ぼす影響については長らく警鐘が鳴らされています。洗剤をできるだけ
使わない洗濯の方法として、マグネシウムを洗濯機に入れる方法など、様々な商品が開発さ
れていますが、洗濯時に水を使わないようにする洗濯機の開発も進んでいます。水のかわりにポリマービーズを使って汚れを落とす、水を使わない洗濯機がすでにホテル等で使われ始
めています。将来的には、一般家庭においても、水を使わない洗濯機で、洗濯を自動化でき
るようになります。

2035年 極小ロボットクリーナー

ルンバなどのロボット掃除機はかなり浸透していますが、こうしたロボット掃除機は今後ど
んどん小型化していき、虫と同じくらいの大きさになっていきます。掃除機の騒音に悩まさ
れることもなく、極小ロボットクリーナーたちが部屋中の塵やごみを、いつの間にか掃除し
ておいてくれるという日が来そうです。

2045年 透明マント

ハリーポッターシリーズの中で出てくる、透明になれるマントは科学の力によって可能にな
りそうです。可視光線を含む電磁スペクトルをコントロールする技術によって、見栄えの良
くない屋内設備を見えないようにし、より洗練された生活環境を演出してくれるようになり
ます。

2045年 3Dプリント調理器

映画「バックトゥザフューチャー」では、未来の世界の中で、電子レンジのような機械に小
さいピザを入れると、ピザが大きくなって出てくるというシーンがありましたが、現在考え
られている未来のキッチンでは、3Dプリントでピザを始め、プレッツェルやビスケットを
作れるようになります。

実は、3Dフードプリンターを使ったデジタル料理はすでに実用段階に入っています。2021年には東京で「超未来すし屋」がオープンする予定ですので、試してみたいですね。

2050年 模様替え機能付きファブリック

スマートテキスタイル」と呼ばれる新しい繊維素材の開発が進んでいます。将来的には、
色や質感が変化する糸を使ったファブリックが登場します。カーテン、ソファ、椅子、クッ
ション、テーブルクロス、ベッドカバーなどの色や質感が変わることで、家中の模様替えが
あっという間にできるようになります。

2050年 魚ロボット食洗機

2050年には、魚型ロボットが泳ぐバイオタンクの中に食事後の食器を入れると、お皿をき
れいにしてくれるようになります。この魚型ロボットは、食べ残しをバイオ燃料に変え、さ
らには、タンクの中の水を常にきれいに保ってくれるという優れものです。このように、生
活が便利になるだけなく、環境に配慮したテクノロジーの開発が進むことで、サステイナブ
ルな社会に変化していけるとよいですね。

2050年 自動洗濯機能付きクローゼット

クローゼットのスマート化はLGエレクトロニクスの「LG styler」やサムスンの「エアードレッサー」などの商品がすでに発売されています。洗濯機のスマート化と並行し、クローゼットもスマート化していくことで、2050年にはクローゼットに服をつるしておくと、クローゼット内のスキャナーが自動で汚れを感知し、その部分をクリーニングし、汚れを落としておいてくれるので、洗濯機が不要となると言われています。

まとめ

スマートホームの未来このように、スマートホーム化が進み、さらに様々なテクノロジーが開発されることで、私
たちの暮らしは大きく変化していきそうです。環境に配慮しつつ、生活の利便性が向上し、
さらに健康管理もしやすくなる、そんなテクノロジーが発展していくと言われています。

しかし、テクノロジーの発展と共に、社会が目まぐるしく変化する中で、今後も新たなニーズに注目が集まっていくことが考えられます。今私たちが想像する未来の家、未来の暮らしと、これから実際に実現していく家や暮らしは、もしかしたら全く別のものになるかもしれません。これからも、目が離せませんね。